協力隊への道のり~応募準備編~

なますて!青年海外協力隊としてネパールで活動中のプラボードです!

日々の活動記録を中心に、ネパールのことや協力隊のことなどを書いています!

 

 

このシリーズでは「協力隊への道のり」と題して、自分が協力隊に応募した時のプロセスを書きたいと思います!

協力隊に応募し、晴れて隊員になるまでのステップはかなり長いですが、応募から合格まではざっくり以下のステップがありました。人によっては無いステップもあります。

①応募準備

②1次試験~書類選考~

③2次試験~面接~

④技術補完研修(対象者のみ)

⑤派遣前訓練

⑥身辺整理・渡航準備

 

今回はこのうちの①応募準備についてです。

1 応募準備って何が必要?

何はともあれ基本は情報収集に尽きると思います。応募する方の中には、何となく面白そうだから受ける方、昔からの憧れで絶対行きたいと思っている方、様々だと思います。何にせよ、日本社会を離れ2年間海外に行くわけですから、今後の自分の人生の方向性や自分の価値観と向き合い、じっくり考える時間を作ってください。では情報収集にはどんな手段があるのか。

①説明会に行く

協力隊ってどんな感じなの?というのは、説明会に行って話を聞くことが手っ取り早いと思います。東京、大阪、福岡、名古屋など大都市圏では頻繁に説明会が開催されています。僕自身も、福岡で働いていた時に説明会に言って情報収集しました。OBの話が直接聞けたりするので、積極的に活用してみましょう。

ボランティア説明会情報

 

②経験者の話を聞く

幸運なことに友人の何人かは協力隊経験者だったので、直に話を聞くことができました。ケニアに赴任した友人のところに遊びに行ったりも。協力隊のリアルな様子が分かります。

 

③身内の理解を得る

情報を集めて、よし協力隊に応募しよう!そう決意をしました。でも忘れてはならないのが、身内に説明し、理解を得るというプロセス。

まず、妻に話しました。実は結婚する前から協力隊に応募するつもりだということは伝えていました。当時の妻はかなり悩んだと思います。が、妻は行くなら結婚してから行ってほしいと言ってくれました。一番最初に理解を示してくれたことに感謝してもしきれません。

次に自分の両親です。

自分の場合、退職しての参加、結婚したての時期だった、ということもあり、最初は大反対を食らいました。親の言い分は、「なんで安定した会社を辞めて、危険な国にわざわざ行くんだ。しかも結婚したばかりで」というもの。もっともです。

しかし、自分の中では今後のキャリアも考えたうえで、決断したこと。実家に何度か通い、説得しました。時には口論になることもありましたが、「アフリカ以外なら」という条件でOKをもらいました。自分の人生の選択になんで親のOKが必要なんだ?と当時は反発しました。しかし、親としては子どもの身を案じているのです。粘り強く説得し、理解してもらうプロセスは絶対に必要です。隊員自身も、身内の後押し・応援が無い中では、前向きに任地に行けるはずもありませんよね。

そして、最後に妻の家族です。

極度に緊張し、なかなか話を切り出すタイミングがつかめず、帰る直前にやっと話せたことを覚えています。妻の家族もやはり自分の身を心配してくれているようでした。今は応援してくれていますが、当時は複雑な心境だったでしょう。

実は、協力隊になるまでのプロセスで一番大変だったのはここですね。理解を得るというのは本当に大変なことでした。誠意をもって丁寧に説明していくほかない。そのためには、自分の口で協力隊という制度、仕事の内容、2年後の身の振り方、思いをキッチリと説明できるようになる必要があります。自分はちゃんと説明できたか正直怪しく力押しみたいな側面もありましたが、、

 

④要請内容を選ぶ

身内のバックアップも受け、さあいよいよどんな要請内容に応募しようか検討に入ります。まあ、身内への説明プロセスの中で、どんな仕事内容なのかも含めた話をせざるを得ないとは思うので、ある程度方向性は固まっていると思います。

要請内容はざっくり「職種」と「国」の2軸で分けられます。

2018年度春応募の時点で、職種は全125種、派遣国数は74か国、計1,322の要請数がありました。

要請内容一覧

さあ、この中からどうやって選ぶか。

自分の場合、以下の軸で要請内容を絞り込みました。

・仕事内容

自分の専門分野、職歴、経験をふりかえり、この要請内容ならできそうだというものを選びます。商学部卒の銀行員が上水道隊員にはきっとなれないし、間違ってなれても任国で役に立てるはずもないですよね。

自分の場合は、銀行員時代に農業や林業関係のお客様を担当していたので、農業・林業で関係ありそうな内容に絞りました。

・応募条件

たいていの要請内容には応募条件が設定されています。

小学校教育なら「教員免許」

上水道なら「実務経験」

柔道なら「段位」や「大会成績」「競技歴」

作業療法士なら「資格の有無」「実務経験」

経営なら「社会経験10年以上」 とかとか

ちなみに「実務経験」と「社会経験」は全く違います。「実務経験」はその分野に特化した仕事の経験。「社会経験」は単に社会人として働いた経験を指します。

ほかにも「英語」の運用能力が条件のケースもあります。その国の公用語が英語で、職場でも高度な英語力が必要とされる場合ですね。UN関係の案件は設定されている可能性が高いです。

また、「バイク運転可」とか「〇〇に興味関心がある」、最近は「修士号」が求められる案件も増えている印象です。

ちなみに、自分の職種であるコミュニティ開発は特殊な資格や経験は求められず、単純に「社会経験」のみ記載されているケースがほとんどです。自分の場合は「社会経験2年以上」でした。

コミュニティ開発という職種は要請数もそれなりに多い反面、応募者数も多く、しかも海外経験や国際協力関係の経験があったりする人が集まってきている印象で、競争率は低くはないと思います。

・国

ここまでで大体絞られていますが、やはり、自分の好きな国に行きたいですよね。これで自分の行きたい国がマッチしたらかなり幸運で、もうそこは全力かけて取りに行くしかないです。

自分の場合は、上二つ「仕事内容」「応募条件」は何となくいけそうだなと思ったんですが、自分が一番行きたい国にはそういう案件が無いという感じでした。

自分の場合、国際協力の道に進みたいという思いがあったので、内容第一で絞りました。応募書類には第3志望まで書く欄があるのですが、3つ全てネパールの林業関係の要請で埋めました。

それがこのプロジェクトです。☞Column.5×SABIHAAプロジェクトについて

正直自分の行きたい国は他にありましたが(初めてネパールという国の位置をまじまじと見ました)、それでも、きちんと第一志望の要請に受かったので、戦略的には正しかったのかなと思います。

 

⑤2年後の進路も考えておく

これも身内の理解を得るときにある程度イメージを持っていると思いますが、自分が2年後どのような身の振り方をするのか考えておくべきです。

自分の場合、国際協力の道に進むというイメージを持っていたので、国際協力・開発コンサル関係の会社説明会に足を運んだりしました。

 

⑥(社会人は)会社に告げるタイミングを考えておく

自分の場合は、2次試験に受かったら退職を告げようと思っていました。理由は、本当に受かるかどうかわからないということ、早めに告げてしまうと職場内で仕事がやりにくくなりそうだと思ったからです。

4月頃に応募書類を出し、2次試験が6月、最終発表が出るのが8月末というスケジュールでした。合格後は、派遣前訓練という2か月間の語学等の合宿形式の派遣前訓練が待っています。

協力隊の制度として、派遣時期の希望が出せます。例えば、12月派遣(2017年度3次隊)、3月派遣(2017年度4次隊)といった具合に。

自分の場合は、8月末の合否発表から考えて、12月派遣は選べないなと思っていました。なぜなら、2か月間にわたる派遣前訓練が10月から始まってしまうからです。会社に退職を告げてからおよそ一か月間の間に残りの仕事を片付け、後任の引継も作るというのは現実的に不可能でしたし、さすがに会社としても後任の人選等の対応はできないだろうと考えたからです。

なので、3月派遣を選びました。これなら、派遣前訓練は1月から始まるので、12月末退社で切りもいいし、退社を告げてから2か月以上もあるため、残務処理や引継、人事部の後任探し等の時間的余裕もあるため会社に迷惑は掛からないだろうと考えたからです。

しかし、甘かった。

合格判明後の9月初旬に、退職をすることを伝えました。また、11月中旬を最終出社日とする旨を伝えました。が、会社の人事部としては、既に会社全体の人事を決めてしまったので、後任を探せないと言ってきたのです。結局後任は見つかったのですが、2か月以上も期間を空けているにもかかわらず、こういうケースもあるので、早く伝えるに越したことは無いなと感じました(自分の中ではここしかないというタイミングだったのですが)。

また、残った有給も全部消化するつもりでいましたが、上司はできるだけ会社に在籍する期間を延ばしてほしいと言ってきました。ここはきっぱりと、断りました。仕事をきちんと回している限り、有給の取得は権利ですし、自分としては全力で仕事を片付け、なるべく後任に迷惑が掛からぬよう仕事を捌いてから退社しようと決めていたからです。しかも、役所の手続きやJICAに提出する書類作成等も煩雑極まり無かったため、そちらにかける時間を確保したかったのもありました。

上司は仕事の引継漏れを恐れています。最終出社日を決めたうえで、自分の手持ち案件を一覧表にし、逐一進捗具合を報告していました。また、総務課を味方につけておくのも大事です。一切の手続きを行ってもらいますし、実際にいろいろと相談に乗ってくれました。

一応、最後には部署の上司・同僚や支店の若手職員、取引先、友人たちから壮行会を開いてもらい、気持ちよく送り出していただきました。

飛ぶ鳥後を濁さずというのは本当に大切です。

IMG_7453.JPG

広告

2件のコメント

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください