協力隊への道のり~書類選考編~

なますて!青年海外協力隊としてネパールで活動中のプラボードです!

日々の活動記録を中心に、ネパールのことや協力隊のことなどを書いています!

 

このシリーズでは「協力隊への道のり」と題して、自分が協力隊に応募した時のプロセスを書きたいと思います!

協力隊に応募し、晴れて隊員になるまでのステップはかなり長いですが、応募から合格まではざっくり以下のステップがありました。人によっては無いステップもあります。

①応募準備

Column 12-1×協力隊への道のり~応募準備編~

②1次試験~書類選考~

③2次試験~面接~

④技術補完研修(対象者のみ)

⑤派遣前訓練

⑥身辺整理・渡航準備

 

今回はこのうちの②1次試験~書類選考~についてです。

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1 書類選考ってどんな事書くの?

書類選考に必要な書類はいくつかありますが、ここでは、社会人が退職をして参加する場合のものを書いています。なお、現在、応募は全てWEB上で行います。

 

①応募者調書

・・・普通の履歴書みたいなもの。学歴・職歴、応募動機、保有資格等を記入。なお、保有資格の欄には「取得年月」や「認定機関」を書く欄があるため資格証明書を見て確認が必要。

②応募用紙

・・・志望動機を書く。就職試験と同じ。

③職種別試験問題

・・・職種ごとに設問に答える必要がある。

④語学力申告

・・・語学力を示す証明書(TOEICや英検等)のスコアが必要。PDF化して送付。

⑤問診表

・・・活動に支障をきたすような健康上の障害が無いかを申告する。仮に申告をせずに派遣中に症状が悪化し通院するようなことになった場合、保険がきかなくなる可能性も有るのできちんと書くべし。なお、1次試験通過後、2次試験前に自身で手配して健康診断を受けなければならない。

 

2 応募用紙に書いたこと

参考として、自分が応募した時の応募用紙と職種別試験問題(コミュニティ開発)の記載内容を。一応、一発でパスしてるので、少しは参考になるかも!笑

 

Q.この職種に対する経験(実務)、要請内容に対する技術適合性(セールスポイント)を具体的に挙げてください。(804/850文字)

現職において、地域の森林・林業の担い手である森林組合に対して、主に以下3つの業務を行いました。

①森林組合役職員向けの各種研修開催(財務、コンプライアンス)では、いかに財務やコンプライアンスの知識が重要かを伝えるために、ワークショップ形式で講義を行う等の工夫をしました。また、②国産材利用拡大のためのCSR活動(木育イベント、木育授業、木製品寄贈)では、地域住民や小学生をターゲットとし、地元メディアへの報道働きかけも徹底する等、いかに情報発信効果を高めるかを工夫して活動を行いました。③経営不振組合への経営改善支援では、中期計画策定支援や進捗確認会議の開催、資金繰り支援等行い、地域の森林林業の重要な担い手である森林組合の経営改善支援に取り組みました。

コミュニティ開発という職種自体には、その地域がより良くなるよう地域住民との話し合いをベースに、理解・納得を得たうえで取り組みを進める必要があります。現職において、取引先との日々の折衝や、取引先の事業に対して関係機関と連携しながら計画づくりをしてきた経験は、コミュニティ開発という職種においても、地域住民との対話や地域の取り組みを円滑に進めていくうえで活きてくると考えます。

また、今回要請内容である「SABIHAAの普及推進」から考えると、自主的に森林管理を行う地域住民と施策を推進する行政の2者がカウンターパートとして想定されます。上記のような研修開催や経営改善支援、国産材の利用拡大活動等を行ってきた経験は、SABIHAAに参画する地域住民に対して、森林保全やPDCAサイクルの重要性等の啓蒙活動に活かせると考えています。さらに、現職において、行政レベルでの森林政策の概要もある程度知見として有しているので、日本とネパールの森林管理政策を比較することにより、ネパールの行政側に対する日本の取組事例の紹介等、有益な情報を提供できるのではないかと思います。

 

Q.この職種(コミュニティ開発)に対する弱点(160/190文字)

地域住民と話し合い、意見を取りまとめ物事を進めるという経験が不足していると思います。現職の金融機関では、資金の出し手というある意味強い立場から意見が可能でした。ボランティアとしてきちんと地域住民のニーズを拾い上げ、真に地域のためになるような提案・意見とりまとめが必要になるため、スタンスを変えなければならないと思います。

 

Q.自己PR(職種に関係するもの以外で)(219/240文字)

学生時代に10年間剣道を続けてきました。厳しい稽古を通じて培われた体力はもちろん、気持ちの面でも折れることはないと思います。また、大学時代は公認会計士の資格取得を目標とし勉強を続け、大学院でも財務会計を専攻しましたので、財務の知識や計数面に明るいと思います。現職では、初任地希望を聞かれた際、東日本大震災後1年経過した東北で何かできればと思い、自ら福島支店を志願しました。困っている人々や地域のために何かしたいという気持ちは人一倍強いです。

Q.ボランティア体験談や報告書で心の残るもの、実際に取り入れたいと思うアイディア(170/190文字)

協力隊として派遣された友人の取組みですが、日本の建築士や現地NGOと連携し、地元産コーヒーを使ったカフェの開設に協力していました。協力隊員一人では達成できないことも、様々な人や組織と協力することで、より地元の人々や産業振興に資する取組みとなる。配属先では、地元の方はもとより、現地NGOや日本の組織など様々なネットワークを作り、活動に生かしたいと思います。

 

Q.実際に派遣された場合どのような活動を行うか。活動内容、日常生活含め具体的に。(210/240文字)

地域住民との対話、配属先の持つ情報を通じて、現地の習慣・文化・生活・課題等、ニーズを知ることに努めます。要請内容に沿って考えると、住民主体で管理する森林保全のためには、森林の無秩序な伐採が起きないよう、管理ルールの普及・徹底や住民の安定的な収入確保が必要となります。森林保全の重要性を啓蒙活動により管理ルールの浸透図ることや、森林資源を用いた新たな収入源確保の取組みについて検討します。

 

Q.帰国後参加経験をどのように活かしたいか(240文字)

協力隊での経験を、将来にわたり国際協力分野での業務で活かしたいと考えています。具体的には、開発コンサル企業におけるODA業務が考えられます。要請内容に関連するものでは、現在途上国において課題となっている森林減少・劣化に対して、森林保全に必要な森林管理計画策定の支援などが考えられます。また、国際協力分野に携わるという点では、JICAの企画調査員(企画、ボランティア、調達)やJPO制度への応募も検討しています。

 

3 職種別試験問題に書いたこと

コミュニティ開発の職種では以下のような設問に答えました。現地を見てもいない中、全くの想像で書いているので、見当違いな答えだなと思ってもご了承ください。笑

 

問題

第一希望に通過し、任地での地域調査やニーズ把握、住民との話し合いを終えているという前提で以下の問いに答えてください。(それぞれ600文字)

Q.派遣国を明記し、社会的・文化的な特徴について書いてください。

派遣国:ネパール

特徴:人口2,817万人、GNI200億ドル程度、一人当たりGNIは730ドル(いずれも2014年データ)とアジアの中でも最貧国の一つ。60以上の民族が共存する多民族国家。国民の大多数が農村部に暮らし、主要産業は農業と観光。1996年から10年間にわたり内戦があり、依然、新憲法制定等の重要課題が残り政治的に不安定。

人口の9割弱がヒンドゥー教で仏教は1割未満。残りはイスラム教、キリスト教等と多数の宗教が併存。なかでもヒンドゥー教文化が色濃く残っており、不浄な左手で食事等しない等のタブーがある。また、宗教に関連して祭りも数多く開催される。

公用語はネパール語であり話者も人口の8割程度いるが、各地の民族ごとに使われる言語は別に存在。

民族は大きく分けて5つのグループが存在。ネパール語を母語とする「パルバテ・ヒンドゥー」、南部のタライ平原に住む「北インド系南部低地民」、中間山地に住み固有の土着信仰を持つ「チベット・ビルマ語系山地民」、カトマンドゥ盆地に都市文明を築いた「ネワール」、チベット密教を信仰する「チベット系高地民」が存在。

ネパールの暦は一般的なグレゴリオ暦ではなく、ヴィクラム歴が主に使用されている。新年は4月に始まり、1年はおよそ354日しかなく、3年に一度うるう月が入る。

文化的にはカトマンドゥ盆地で建築、彫刻、絵画でネワール文化が花開いた。

 

Q.地域住民との話し合いで合意したテーマを簡潔に記し、「活動の目的と特色」について書いてください。(394/600文字)

合意した活動のテーマは、「住民にとって将来にわたって魅力のある地域づくり」です。活動対象地域において、どうすれば住民にとって子供世代含めた将来にわたって住み続けたいと思う魅力ある地域にできるかを考えます。

活動の目的は以下3点があげられます。1点目は、魅力ある地域とすることで住民が将来世代にわたり住み続けるようになり、住民の主体的な森林管理の確実性が高まることです。2点目は、魅力ある地域づくりを考える過程で、生活の糧である森林資源の有効かつ持続性のある活用・管理について住民の意識を向けさせることです。3点目は、地域の中では立場が弱い女性や社会的弱者を含めて地域づくりを考えることで住民全体の満足度の向上を図ることです。

活動の特色は、「将来にわたって魅力ある地域づくり」を考えることにより、住民の子供世代の森林資源確保にまで目を向けさせ、持続的な森林管理の動機付けが図れる点があげられます。

 

Q.具体的な取り組みの内容(606/600文字)

1 魅力ある地域づくりのための意見聴取

住民への聞き取り等により、子供世代含めた将来にわたって住みたいと思える地域とは何かを把握する。性別やカースト等の隔てなく広く意見聴取をする。

2 魅力ある地域のビジョンの策定

住民への聞き取りから把握した魅力ある地域の条件等をまとめ、日本人の目から見た対象地域の魅力も伝えながら、地域の将来ビジョンを策定する。策定の際には、地域の生活の糧である森林資源の有効活用・管理の重要性についても理解を深めていきながら行う。

3 収入向上・支出削減策等の検討

森林資源を活用した地域の特産品開発や販路拡大、伝統工芸品の普及による収入向上、家計支出削減等に取り組む。例えば、蜜蝋を利用したボディケア商品や木の精油を使ったアロマグッズ等の商品化、改良かまどの普及による支出削減・資源節約が考えられる。また、現地のNGOや民間組織と連携しながら販路の模索も検討する。

4 子どもたちに対する森林保全の重要性の啓蒙(木育活動)

地域の将来を担う子供たちに対し、森林の重要性をわかりやすく理解してもらうイベントを企画する。例えば、学校授業のなかで森林の重要性を知ってもらうための授業の実施が考えられる。

5 森林土壌保全事務所の能力強化支援

地域計画の実行やモニタリング、評価について、現職での経験を活かしながら配属先職員の能力強化支援を行う。具体的には、計画の定期的なモニタリングの徹底や計画評価の考え方について議論する。

 

Q.コミュニティ開発隊員として実現したいこと

地域住民がその地域を誇りに思い、魅力があると感じてもらうことのきっかけ作りを実現したいです。そうすれば、住民自らが森林資源の活用・管理を含め地域を大事にすることにつながると思います。また、森林資源のみならず、その地域にある特産品や伝統工芸の価値にも気づき、それを知らない人々に発信したいです。現在、ネパールの若者の多くが、収入を求めて地方から都会あるいは国外へ流出しています。

同時に、日本人として、日本のこともより深く知っていただき、草の根レベルで良好な関係が引き継がれることも実現したいと思います。

 

Q.活動を支える知識・経験について(399/600文字)

現職では、銀行員として第一次産業(特に農業、林業)に従事する取引先を相手に融資や事業計画策定支援、経営改善アドバイス等を行いました。ボランティアにおいても、住民主体の計画づくりの際に、計画策定やモニタリング等でこれらの知識や経験が活かせると思います。また、取引先相手に財務やコンプライアンスの研修講師を行いましたが、財務やコンプライアンスの知識に加え、多数の人々の前で話をする経験は、微力ながら配属先職員の能力強化支援や住民の意見とりまとめ等にも活きると考えますし、国産材利用拡大のためのCSR活動(小学生への木育活動・木製品寄贈)の取組みは、ネパールの人々に対して森林の重要性を伝える際にも活きると思います。

さらに、学生時代に10年間剣道を続けており、多少のことではへこたれない体力と気持ちを持ち合わせていると自負しております。現地で直面する課題に対しても、解決していく努力は出来ると思います。

 

 

 

 

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