ネパールで外科手術した話

なますて!青年海外協力隊としてネパールで活動中のプラボードです!日々の活動記録を中心に、ネパールのことや協力隊のことなどを書いています~

ネパールで外科手術、、

ネパール×外科手術とか、もうそれだけで結構なパワーワードですよね笑

ことの発端はある日の朝目覚めたときのこと

あれ、なんか背中にコブが、、?

触ってみると卵大くらいのこぶが背中のど真ん中にありました。

もともとできものができやすい体質なので、「粉瘤の大きいやつかなー」くらいに考えてました。

しばらく放っておいて、フィールドに行ってたんですが、だんだんと痛みが出てきたのです。

これなんかやばいやつじゃね、、?

と不安になり、JICAの健康管理員に連絡

カトマンズの病院を受診することに。

結構大きくてきれいな総合病院でした。

最初の医師に言われたのが、「これ外科の先生に診てもらって」と。

え、外科?surgery?まじ?

日本の医療しか受けたことのない脆弱日本人の私がネパールで外科ですと??

段々と心細くなりながら、外科の先生の診察へ。

眼鏡でちょっといいスーツ着た、エリートっぽいネパール人が登場。

あー白い巨塔で言ったら江口洋介さん的ポジションなんだろうなーと勝手に妄想。髪型もそれっぽいし。今でいうと松山ケンイチ君かな?

少し触診してもらった後、言われたことは

「何かにinfection(感染)してるかもしれない。すぐ切って中身出そう。」

ええーー!マジ?切るの!?

執刀開始

事態急変。

不安爆発。

事前に、切るとかの話になったら連絡してと言われたので、すぐさま健康管理員に連絡。

詳しい処置方法、切るなら何センチくらいなのか、入院の必要があるか等々ヒアリングしてとの指示を受け、実行

まずエコーを取り確認、メスで3センチくらい切れ目を入れ、注射器で中身を吸い出し、消毒して洗浄するという処置をする模様。

健康管理員に再度連絡し、「現場に行くまで処置は待っといて。エコーはとってもいい。処置の時は私が付き添う。二次感染が心配だから」とのこと。

さすが頼れる、、

この時ほど天使に見えたことはないですね。。

さて、現場に健康管理員が到着し、いよいよオペに。

そう、オペなんですよね。これ。まじのやつの。

日本でも外科手術受けたことないのに、、

初がネパールでなんて怖すぎる。いや、偏見かもしれないけどさ、日本の医療に慣れてる身としてはさ、やっぱ怖いんすよ。

そして通されたのがこちらの手術室

ガチか、、

白い巨塔とかコードブルーで見たことあるやつじゃん、、

背景の写真パネルだけはネパールっぽいやつ

若干テンションも上がって写真も撮ってもらったりしてるうちにドクターとナースが入室。健康管理員も許可をもらって付き添いで入室。こういうところはフランクなネパールっぽい

本日の執刀医江口洋介ともう一人、石坂浩二的ポジションの老博士が追加で入室。

どうやら、日本人の体を外科手術すると聞いて興味を覚えて来たらしい。まあ珍しいもんね、、

うつ伏せになり、消毒液の冷たい感覚が皮膚に伝わってくる。

さあこれから麻酔だ。

そんな緊張感高まる中、執刀医江口洋介は1か月ほど日本で研修を受けたことがあるらしく、

コンニチハ! オハヨゴザイマス!!

とかおもむろに日本語喋りだした。

あー日本語上手ねーと適当に返してると、石坂浩二も「わしにも日本語教えてくれんか!」と脇でぎゃーぎゃー言ってくる。いや、ギャーギャーは言い過ぎだが、神経過敏になっている私にはそう聞こえた。そして思った

頼む。手術に集中してくれ。

「何分くらいで終わるの?」と聞いたら、石坂浩二博士曰く

麻酔1分、術後の消毒で1分だから2分カナ!

違ぇよそういうことが聞きたいんじゃねえよ。

切ってから中身出すまでの術中の時間を知りてぇんだよ!一番痛いであろう時間帯の!

と日本語でついツッコミを入れてしまう私。。そんなの分からないよーとの回答に、そんなもんなんすかね?まあいいっすよ!とふてくされる私。新しい私発見。苦笑する健康管理員。不安なんですよとにかく!

まあ、手術前に和ませようとしていたのかもしれないが、あまりにも普通のネパール人のおっちゃん感が出すぎてるから君たちは!

頼むから「手袋をはめ手術室に入った瞬間、執刀医の目つきが変わった。」とかそういうナレーションが似合う雰囲気出しといてよと。いつも通り過ぎるだろと。平常心は試合前には大事なことだけどもさ。

そんな心もつゆ知らず、「麻酔うつよー」とずぶずぶと麻酔が何本も打たれていく。

あ、普通に痛えやつだね。

6,7本は打っただろうか。一度にこんな数打ったことないから、なんかもう打たれるたびに「わあー、これ痛いっすねー」とかつぶやきながら気を紛らわしていた。

江口洋介がメスを手に持ちながら話しかける。

ヘイSir、痛いとき日本語でなんて言うんだい?

イタイ、って言うんだよ

OK、じゃ痛いときはイタイと言ってくれよな!

はいはいー

じゃ、今から切るぜー!

健康管理員「手足がしびれたらすぐ言ってね(真剣)」

は、はい

OK!それじゃレッツゴー!

サヨナーラー!!

いや!それ使い方違ぇから!

ここでサヨナラしたくねぇからー!

渾身のツッコミが手術室に響き渡る中、メスが体内に入っていったのだった。

術後

大体10-15分くらいの処置でしたが、常に涙目だった私笑

ちなみに、いくら麻酔してても、皮膚裂かれて中身グリグリ出されたらめっちゃ痛いです

膿の量も半端じゃなく、注射器1本分以上でした。

一応取り出した膿の核は、 悪性かどうか見るため検査に出されました。

そして今後はしばらく経過観察と消毒のため通院することに。いまは膿があった空洞に消毒ガーゼが詰められています。

今回の病名は背部皮脂嚢胞というもので、もともとできものができやすい体質なうえに、村出張等で皮膚を清潔に保っていなかった結果罹ってしまったと推測できます。

放っておいたらどんどん膿が大きくなるところだったと。

村に行く機会が多い隊員の方は気を付けましょう、、

色々書きましたが、今回の首都カトマンズの病院はきちんと処置してくれました!

ネパールの医療を侮ってました。ごめんね。笑

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