【苦労したこと】World Kids Festival in Nepal 2019 ~エンターテイメントで教育を~

このフェスティバルには「現場マネージャー」という立場で関わってきました。

要請内容がストップしていた時期に引き受けた仕事だったので、当初は何とかやれるだろうと思っていました。ただ、やはり色々な苦労はつきものでした。いい経験になったと言えなくもないですが、、笑 徒然なるままに書き留めておきます。

 

・移動が大変、、

僕の任地はカトマンズから2日かかるミャグディ郡。イベントの準備のために何度もカトマンズ~ミャグディ間を往復しました。もちろん極力一回の出張で多くのことをこなそうとスケジュール調整をしていましたが、大変なものは大変です。ネパールの悪路をバスでひたすら移動し続けるのは体力も持っていかれます。

カトマンズに着いてからも、会場探しや協力者に会いに行くために移動をします。バスが基本ですが、時間に間に合わないとか場所がいまいちわからないときはタクシーを使います。世界一空気が悪いカトマンズで一日中移動していると、それだけで病気になる気がします。。

 

・お金がかかる、、

カトマンズへの出張で、当然交通費、宿泊費、ごはん代がかかります。JICAの規定で午後18時以降の移動は禁じられているので、間にポカラ泊を挟まなければいけません。なので2日かけていく必要があるのですが、そこでも余計に宿泊費、ごはん代がかかる。任地ミャグディとネパールの首都カトマンズと第2の都市ポカラでは物価も違うので、ガンガンお金が飛んでいきます。それを全部、自分がJOCVとしてもらっている毎月の生活費から捻出しなければいけないのです。はっきりいって破産寸前になりました。日本の口座に手を付ければいいのですがそれも違くない?と思ってましたし。こんなに出張費として使ってる隊員は多分居なかっただろうと思います。

今思えば、現場マネージャーになるべきは、会場近くに住んでいる隊員でした。近藤さんは人との縁・出会いとか協力姿勢とかを大事にする方なので、僕が現場マネージャーになることに異論はなかったのですが、冷静に考えれば、他に人選はあったのではないかと思えます。それほど、遠方に居る僕には移動面とそれに伴う費用で苦労しました。。

 

・決定権を持つのは結局主催者

現場マネージャーが主体的に動かなければ、イベントは動きません。結局僕は一人で、企画立ち上げから、協力者集め、コンテンツ作り込み、会場探し、設備手配、当日のケアまでこなしましたが、はっきり言って、一現場マネージャーの仕事の範疇を明らかに超えていました。しかし、最終的に決定権を持つのは主催者です。僕が候補として探しだした会場も、実際に主催者の近藤さんが現地で見なければ決定は出来ないのです。それがゆえにスケジュールが遅れたりもしたし、協力者に対する情報提供も遅れました。何をするにしても行動が一歩遅れるのです。大企業みたい。。現場に主催者が常駐しないことの苦労は、実は在ネパールの日本人の方に警告されていました。今思えば確かにそうだったなと思うところです。

自分がどんなに頑張っても(頑張るべき立場なんですけど)結局最後に決めるのは主催者だし、目立つのも主催者。どんなに頑張ろうと汗水流そうと僕は一現場マネージャーとしての功績しか認められないのです。少し、虚しくなる時期もありました。笑 ただ、一度引き受けた仕事なので、やらないわけにもいかない。近藤さんとなかなか連絡取れない時期も有ったりして、ただ、他のプロジェクトで忙しいんだろうなーと自分を納得させながら、いろんな葛藤と戦いながら、動いていました。

・資金調達は、、?

イベントごとで一番大事な仕事の一つ、資金調達の動向を常に気にしていました。一応主催者側で日本企業に声をかけたりクラファンを検討したりして資金調達に動いていました。

ただ、結局失敗に終わっています。

当初検討していた留学関連会社からの資金調達も、色々事情があり頓挫。

その後、JTやYAMAHAなどの大手企業の資金などを当てに営業をしていたようですが、それも成就せず。

その後クラファンに挑戦しようということでスキームやリターンを考えており、僕にも、リターンとして何が良いか聞かれたこともありました。

が、結局、時間もないし、無理やり作ってもこのフェスティバルの評判を落とすことにもつながりかねないということでこれも無くなりました。

最終的に資金0、必要経費は自社持ち出しという、まあ最も悪い状況での開催となったわけです。日本からの来場者は各自の費用で、資材や設備費用は極力コストを抑えて(これも僕が直接現地で交渉しまくってました)という形で超ローコストでのフェスティバルになりました。

ただ、学校招待にかかる交通費(カトマンズ近郊の学校のみ)とお昼ご飯の用意は主催者負担でした。ここはさすがにケチったらいけないということで決断してくださいました。

僕の方はというと、今回協力してくれるJOCVの交通費、日当、資材費用について、責任もってJICAの現地業務費を申請し、10万ルピーほどですが無事調達できていました。

正直言うと、お金を引っ張って来れないのなら主催者の仕事は何なんだということになります。お金がらみの話は全て主催者に任せていて、一番期待していた部分でもあっただけに、素直にがっかりしたのを覚えています。笑

ただ、もちろん全力でトライした結果なので、誰も責められません。こういうケースも有ろうかと、自分でできるだけ資金調達の方法を考えておくのは大事だということです。

 

・来ない、やらない、報連相しない、、

別にネパール人だけを批判しているわけではありません。ですが、日本人からすれば考えられないことの一つに、約束を守らない、時間に遅れる、ドタキャンするというのがこの国にもあります。僕は日本以外はネパールのことしか知らないのですが、少なくともこのネパールでは、OK~と言っておいて全く約束を守らない人が多いというのは事実です。おそらく悪意はありません。それは優しさからくる断れない性格のゆえかもしれません。ただ、こういったイベントごとの際にそれをされてしまうと、非常に迷惑です。この商品を出品してほしいといってOK~と返事をくれたのに後日確認しに話に行ってみると、、何でしたっけ?とか。店のナンバー2に話をして、トップの人に伝えておいてね、と言っても全く言ってなかったり。会場となる学校側の主要メンバー間ですら、報連相をしない状態なので、開催直前に多大な苦労を強いられる。ほんと一から仕事の仕方を教えてあげたい気分になります。

今では、相手の返事の仕方で、あ、こいつやらないな、来ないな、とか感覚的にわかるようになりました。具体的な日時や内容の話まで向こうから質問が来るようなら本気度が高い(約束が履行される可能性が高い)証拠だと思っています。何も踏み込んだ確認もせずに、ふんちゃ~(ネパール語でOK~の意)だけだとほぼ約束は破られます。むしろ、当人からしてみれば約束した感覚すらないのかもしれません。まあ、変な外国人が訳の分からないネパール語で何か言ってるな~くらいにしか思ってないかもしれませんが。笑

とにかく、日本とは仕事の進め方が違う、ということを嫌というほど味わいました。

 

・結局自分に一番しわ寄せがくる

いろんな不手際は結局一番僕にしわ寄せが来ます。だって、現場マネージャーですし、ネパールに居て一番動いているのは僕でしたから。JOCVも、在ネパールの日本人も、現地のネパール人もすべて僕に相談、提案、苦情を言います。結構つらいです。その場で即答できるものはいいですけど、だいたい、主催者の決定待ちのものが多かったので。当日の開始時間・終了時間とかコンテンツ配置、雨の場合はどうするかとか他のコンテンツのタイムスケジュール教えてよとか、、全部僕一人では決められない案件です。主催者が決めなければならない。

でも実は一番困ったのは、こういうのを決めなきゃいけないのに、主催者自身は、現地入りしてから現場を見て決めようと思っていたことです。僕は協力者から色々聞かれてせっつかれている、でも決定権を持つ主催者は現地入りしてから決めようとのんびり構えている。せめて現地入りする日を余裕持ってしてくれればいいのに、それもしなかった。板挟みですよね。正直まじでイライラしました、双方に。中間管理職って大変だな、、と。

仲には理解のある人もいて、当日臨機応変に動けばいいですよね?と言ってくれる協力者もいました。ただ、大多数は細かい確認を求めてくるいわゆる日本人的な人。それができなければ僕の落ち度、責任になるというわけです。そんな状況にイライラして強い口調で返事をしたこともありました。

 

・信頼が崩れる時

開催直前になっても、色々なことが決まってない状況に協力者から不満がもれました。わかってる。僕も何とかしたい、でも決定権があるのは主催者なんです。もどかしかった。そんな状況でイライラしながら棘のある口調で返事をしたこともありました。、、向こうからすれば現場マネージャーの癖に何やってんの?と思ったことでしょう。事情を話しても、それはマネージャーがなんとかするんじゃないの?と。双方不安と不満が募り、ケンカになりましたね。

後悔先に立たずです。壊れてしまった仲と信頼は簡単にはもどりません。このフェスティバルの成功と引き換えに、色々なものを失ってしまった気がします。

・WF社の考え方、「日本人」の考え方

要請内容とは全く無関係の活動に膨大な時間と費用と労力をかけている。客観的に見ればそう見えたかもしれない。それでも、僕はこの活動をやる意味がある、僕にしかできないことだと言い聞かせながら、主催者を信じてやってきました。

開催後にJOCVからアンケートを集めました。

イベントの中身については、素晴らしい、子どもたちも満足しただろうという感想が多かったものの、運営面についてはかなり辛辣な言葉が並んでいました。

WF社のイベントの進め方はいわゆる「日本人」的な人にはやや苦しいだろうと思います。なぜなら、大部分を即興的に作り上げるスタイルだから。細かいタイムスケジュールなんてないし、主催者自身も当日まで現場を手作りしていて、いろんな方へのケアとか正直足りなかったと思います。今回に反省会で近藤さんと話していても、あえてそうしている、とも言っていました(これはこれで、は???と思いますが)。

確かに、日本以外でイベントをやろうとしたら、現地の仕事の進め方を知り、ある程度それに合わせる必要があると思います。そうなると、日本的なやり方、つまり、キッチリしたタイムスケジュールや進行、1週間くらい前には決められているべきコンテンツ配置、、こういうのは逆にやりづらくなってしまうと思います。というか無理でしょう。だから、現場見てその場で決める、くらいの方がちょうどよい時も有ったりするのかなと。ただ、それを一緒にやってる「日本人」的な人にも求めてしまうと、不満が出てくるわけですね。かくいう僕も、そのうちの一人であったんでしょうけど。

ここまでかなり正直に自分の気持ちを吐露していますが、決して誰かを責めたり誹謗中傷しているわけではないので悪しからず。みんな全力でこのフェスティバルを成功させようとしていただけなんです。

ただ、やり方は、一緒にやる相手を見て考えないといけない。こういうやり方がどこでも通用するわけじゃないよということですね。ましてや日本人と一緒にやる場合は特に。

 

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